FC2ブログ

amicaの色いろ che colore...?  

芦屋のフラワーアトリエamica flowersの日々。

Category: 花のシゴト

ハサミを入れること 

2011/02/08 Tue.

 
3年も前のことですっかり忘れていた、

花カイドウの一件。

活け込み用に枝モノを探していて、見つけた可愛らしい花。

軸になっている太い枝には苔が付いていた。
そのコントラストが素晴らしく、もちろん花の様子も可愛らしく、
多少高価ではあったけれど、勉強のためも含め購入。
それを、春らしく活ける、そんな段取り。


と、アシスタントI君、あろうことか、

気付いたら、太い枝からつぼみのついた小枝を全部切り落としていた。

小分けしたほうが生けやすい、そう思ったんだろう。

気持ちは分からないでもない、けれど。

私はショックで倒れそうになった。


その枝は、一体何年かけてそこまで太くなり、たくさんのつぼみを付け、

そして苔までたくわえて。

本来なら、

根を張った土の上で悠々と花を咲かせ、実をむすび、

翌年にもまた、花を咲かせたに違いない。

それが切られて流通して、目の前にある。

自分の手とハサミが、その花の最後の咲き姿を決めることになる。

その責任の重さと、その与えられた使命に対する喜び。


と、そんなようなことを、私はアシスタントI君に叱りつつ話したらしい。

そんな風に話したことをすっかり忘れていたのだけれど、

I君、それを友達に話したところ、その友達は心打たれて泣いたらしい。

花の仕事は、キレイなだけじゃなくて、命を扱っているんだね、と。



花の最後を決める、その責任、

それを特に感じるのは、桜。

どんどん切っても育つというタイプの花材ではない、

というより、下手をすると切ったところから痛んでしまう、デリケートな素材。

だからこそ、3月に入って市場にズラリと並ぶ膨大な桜の枝を見るにつけ、

どこからやってきて、そして、こんなに切ってしまって大丈夫なのかなと。


その謎が、少し解明。

こんな風に、アツい思いが込められて、桜はこの手に届くのかと。

花宇の清順さんがちょうど今、様々な桜と格闘中。

清順さんのブログ。

そして今朝、幸運にも現物を見てきました。
想像以上に巨大!
そして、様々な種類の桜たちも。

11feb 053
11feb 056
11feb 057

温室の中は、桜の、つぼみの、ふつふつと滾(たぎ)るようなパワーで溢れていました。
どの桜も、咲いたところが見てみたい!

本格的に生けられた桜を目にするのは、おそらく来月以降となりますが、

今度見かけたら、

その桜にも、生産者さん、プラントハンターさん、そして活ける役割の人、

様々な手や思いを介して、咲いた花ということも、

少し頭の隅に置いてみていただけると、より味わい深いものになるかもしれません。


さて今週は木瓜(ぼけ)を仕入れてきました。

ホント、どこでハサミを入れるか、頭を悩ませますが、、、。
なんとも華やかで楽しい花です。
こちらは寒い玄関を明るく、とのご依頼。
掛け軸も木瓜?なのかな。

11feb 060


今週はこの木瓜や特選の椿を使った和花のレッスン「なでしこ講座」、
詳細はこちら

週末もお楽しみに。


今日も長文でした、、、、、amica公式サイト

関連記事
スポンサーサイト



edit

CM: 0
TB: 0

page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://amicaflower.blog26.fc2.com/tb.php/290-4c562b17
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

2019-09