amicaの色いろ che colore...?
芦屋のフラワーアトリエamica flowersの日々。
Category: 思うこと
ひびき合う
2013/12/14 Sat.
いろいろな人とお話していると、
共通してお名前が出てくる方がいます。
その人達の尊敬を集めていたり、
みんなから大事にされていたり、
話題に出るひとは、やはり魅力的。
銀閣寺の珠寶さんもそのおひとり。
私自身が、その活動も人柄も素晴らしいと思うひとたちから、
何度もお名前を聞いていて、
9月には本も取り寄せていました。

先日、その珠寶さんが神戸で献花をされるというので、
急ぎ仕事を終え、ギャラリー島田へ。
静かに、一礼をされたあとに、
素材をひとつひとつ丁寧に見て、
息を飲むような美しい所作で
水に生けていきました。

そばには花宇の清順さん、
あうんの呼吸で素材や道具の手助けを、
彼もまた無駄のない所作で。
なかなか携帯画像では伝わりませんが、
左右、前後、どこからも、
素材のもっとも凛とした姿が見られ、
全体として清々しく、このうえなく洗練され、
何よりも自然な様子で生けられていました。
禅の思想が反映された珠寶さんの立花は、
個人の世界観を表現するものではなく、
100年、300年、500年の中の、1つという、
もっと壮大で、純粋で、無欲な、命の生かし方。

珠寶さんのことばに、
花に触れているときは、
ただただ、この枝と、この素材が響き合っているか、
よい姿をしているか、それだけに集中している、と。
ひびき合う・・・
一般的に花の作品で素材同士のことを、
バランスを取り合ってるというふうに言い換えがち、
でも、確かに、この、ひびき合うというのが的確だと思う。
ふと、最近、色々な方にお会いして、
それぞれに様々なお話もさせていただいて、
全くの異業種の方の中にも、
想像しなかったような共感があったり、
そんなよろこびを見つけておりますが、
これはまさに、人同士の響き合い、
花の素材もそうですが、スッと光が差すような共鳴。。。
一本の違う素材が入ったことで、
それまでの調和が変わってしまうことも多々あります。
それほどに、ひびき合うことは、繊細で稀有なもの、
ご縁というのは、だから不思議で、おもしろいと思います。
会いたいと思っていたひとに出会える幸せ、
そして、あの人に会うといいよ、と紹介してもらえるよろこび、
どちらも、とてもありがたいことです。
珠寶さんの本「造化自然」、
原研哉さんデザインの美しい一冊。
ぜひご覧になってみてください。

amica flowers
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